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2024年11月
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930 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 17:07:04.44 ID:yW+pWEj5O
Part23

笹山(…大野君!)

藤木『やぁ。みんな。』

はまじ『藤木!無事で良かった!』

藤木『はは、残念だな。』

はまじ『?』

藤木『僕に会ってしまったからには君達は苦しんで死ぬのさ!』




932 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 17:08:02.75 ID:yW+pWEj5O
大野『まて!みんなで逃げよう!な?クラスメイトだろ?友達だろ!』

杉山『藤木!みんなで学校に帰ろうぜ!』

藤木『嫌だね。』

まる子『藤木っ!』

藤木『どうせ帰ったところで、僕は卑怯者扱いされるんだろ。まっぴらごめんだね。』

藤木『上辺だけの友情なんて要らないねぇ。』



935 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 17:11:36.14 ID:yW+pWEj5O
大野『それはお前にも責任があるんじゃないか?』

大野『素直に意見をきかなかったり、自分の事ばかり考えたり。』

藤木『うっ!』

大野『自分が変わろうとしないと、相手は変わってくれないぞ。』

藤木『うるさいぞっ!みんな嘘に嘘を重ねて塗りつぶそうとしてるだけなんだ!』

大野『戻ってこいよ…藤木…。笹山さんも。』



940 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 17:18:07.23 ID:yW+pWEj5O
笹山(…大野くぅん…グスン。大野君…大野君、ちゃんと助けに来てくれた…ありがと…グスン。)

笹山『大野君…あたし、戻るから。あたし大野君のいる所がいいの』

藤木『そんな口聞いていいのかなっ!』

ばしっ!

笹山『きゃっ!』

大野『なにすんだ藤木!!』

藤木『僕はね、僕に逆らうヤツが嫌いなんだよ。』

大野『卑怯だ!自分勝手だ!そんなだからいけないんだよ!』

藤木『うるさいうるさい!僕は卑怯なんかじゃない!僕が正しいんだ!』

ドン!

はまじ『な、なんの音だ!?』



941 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 17:27:16.37 ID:yW+pWEj5O
杉山『向こうの林からだ。』

大野『すまないがみんなはあっちの方を見て来てくれ。』

大野『オレはこいつを連れて帰る、連れて帰らなきゃならないんだ。』

杉山『オレは残るぜ。』

大野『杉山?』

杉山『なんかいなきゃいけない気がしてな。』

杉山『オレたちは相棒だろ?』

大野『…恩にきるぜ。』



945 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 17:38:22.22 ID:yW+pWEj5O
はまじ『オレ達はあっちへ向かうぞっ!』

まるお『はいっ!』

まる子『うん!』

サッサッサッ



946 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 17:40:02.02 ID:yW+pWEj5O
Part24

山根『危なかったね。』

城ヶ崎『すごいよ山根君!あんな大きな猪を簡単にやっつけちゃうんだから!』

スタッ

はまじ『ハァハァ、山根じゃねぇか!となりにいるのは…』

はまじ『城ヶ崎さん!!///』

山根(ついに来たか)

山根『おい、そこを動くな。』



948 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 17:41:17.86 ID:yW+pWEj5O
城ヶ崎『山根君!?』

山根『動くと撃つぞ。』

城ヶ崎『急にどうしたのよ山根君!』

山根『君もだよ、動いたら撃つからね。』

城ヶ崎『いやよ!山根君の嘘つき!嫌いよ!』

山根『なんだt』

シュー!

山根『くううっ!』

城ヶ崎(良かった!あたしの持ってたアースジェットαが役に立ったわ!)

はまじ『今だ押さえるぞ!』

まる子『うん!』

はまじ『あれ!まるおがいない!』



951 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 17:47:21.96 ID:yW+pWEj5O
カチャ

藤木『これが何かわかるよな?』

杉山『火炎放射器!』

藤木『もし君達が下手なまねをしたら、燃やすからね。』

笹山(藤木君卑怯よ…)

大野『やめろ藤木!俺達は帰るんだ!大体、生き残ったところで無事に帰れるとは思えない。』

藤木『じゃあ首輪ついたままみんなで樹海を出ても大丈夫だっていうのかい?』

大野『それは…』



953 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 17:50:05.48 ID:yW+pWEj5O
藤木『君達はあてもなくウロウロしてるだけなんだよ!』

大野『でも殺し合いだけはしちゃダメだろ!』

藤木『なんでいけないのさ、殺人がいけないのなんて所詮規則や法律に縛られた世界の話だよ。』

藤木『ここには規則も法律もない。そうさ、何をしても許されるのさ!』

ばしんっ!

笹山『あなた最低よ!!』

笹山『そんな自分勝手な思いこみであたしをこんなにして!大野君を殺そうとして!みんなに謝りなさいよ!』



954 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 17:58:21.75 ID:yW+pWEj5O

藤木『殴ったね…?今僕を殴ったn…』

ドサッ!

藤木『う"っ!』

大野『杉山ナイスシュート!』

杉山『やったぜ!』

藤木『どいつもこいつも…僕を馬鹿にしてぇええ"!』



956 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 17:58:56.58 ID:yW+pWEj5O

藤木『燃えろおぉお!』

カチ

藤木『あれ?』

カチ、カチ、

杉山『様子がおかしいぞ。』

藤木『あれ!?火がつかない!?』



957 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 18:02:10.51 ID:yW+pWEj5O

笹山『ふふ…当たり前よ。昨日あなたが疲れ果てて寝てるうちにガスを全部抜いてやったわ。』

藤木『き…さ…まあああ"!』

大野『逃げろ!笹山さん!』

笹山『きゃあああ!』

ドスッ!

笹山『杉山…君…?』

杉山『へへ、さすがに鈍器で殴られると効くなぁ…右腕おれちまったみたいだ。』

杉山『大野!笹山さんつれて逃げろ!』

大野『お前をおいてできるかよ!』

藤木『うるさいぞお!死ねえ!』

杉山『おっとそうはさせないぜ。』



959 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 18:05:31.43 ID:yW+pWEj5O

ぎゅっ!

藤木『HA★NA★SE』

杉山『離すかよ!』

杉山『早く!早く行くんだ!』

大野『できねぇよ!』

杉山『なんでわかんねんだよ、笹山さんにはなぁ…お前が必要なんだよ!』

大野『!』



961 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 18:07:41.57 ID:yW+pWEj5O

杉山『笹山さんはなぁ、ずっとお前の事が好きだったんだよ!』

笹山(ばか!こんな時に言わなくったって!////)

大野『…そうなのか?笹山さん?』

笹山『…////…うん///』

杉山『オレのバトンは渡したぜ!お前らがこのリレーのアンカーだ!2人の未来へ走り抜けろ!』



964 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 18:11:29.58 ID:yW+pWEj5O
大野『杉山ぁ…!お前はどうするんだ…?』

杉山『心配するな、こいつ押さえたらオレもすぐ行くからよ。』

大野『信じてるからな!絶対帰ってこいよ!』

杉山『おう!』

ザッ!

大野『行こう笹山さん!』

笹山『あ!このボールどうすの?』

大野『杉山が持ってきてくれるさ!行くぞ!』

笹山『うん!』

サッ!



966 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 18:14:08.24 ID:yW+pWEj5O

杉山『へへへ、やっと2人だぜ、藤木。』

藤木『は…な…せ!』

藤木『だけど僕が抜け出すのも時間の問題だよ…!』

杉山『あー…空が綺麗だなぁ。』

藤木『人の話をきいてるのか!』

杉山(命のバトンは渡したぜ。ぜってー死ぬなよ大野。)

杉山『おい、確かこの首輪、無理な力を加えたら爆発するんだよなぁ。』ニコ

藤木『まさかお前…!』



970 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 18:18:13.92 ID:yW+pWEj5O

ガシャガシャ!

杉山『ははは!もっとだもっと!』

ガシャガシャ!

藤木『や、やめろぅ!ひ、ひいいい"!さっき友達だっていったじゃないか!!』

杉山『大野は言ったさ。オレは言ってないぜ!』

藤木『!!!』

藤木『や、め、ろ…や、めて、くださ、い…ごめんなさい!!!ごめんなさい!!!!』

ガシャガシャ!

杉山『大野…また一緒に…サッカーしような!!!!!!!』


ピーーー!



2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 18:43:56.91 ID:yW+pWEj5O

Part25

花輪『これは?電波塔かい?』

花輪『ここから電波を飛ばして時報を流してたんだね。』

花輪『R-3?この電波塔のナンバーかな。確か地図にも同じよなものが…』


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 18:46:35.12 ID:yW+pWEj5O

花輪『あ、これだ。つまり、R-3地点の電波塔ってことだね。Rは"room"つまり空間や場所って意味か。珍しい表記だな。』

花輪『なるほど各地点のナンバーに対応した電波塔があるわけか…。ということはどこかに本体があるはず…どこだろう。』

花輪『!?今、地図が動いた…』

花輪『はは、気のせいだったよ。よっぽど疲れてるみたいだ…。』


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 18:52:03.97 ID:yW+pWEj5O
はまじ『まるおがいないぞ!』

ドン!

はまじ『危ねっ!』

山根『許さないぞ、君達みんな殺してやる…』

城ヶ崎『山根君、逆恨みってカッコ悪いわよ。』

ドン!

城ヶ崎『きゃああ"!』

まる子『城ヶ崎さん!』

はまじ『山根てめぇえ!』


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 18:53:34.38 ID:yW+pWEj5O
まる子『大丈夫?』

城ヶ崎『右足撃たれちゃった…すごく痛いわ…動けない』

はまじ『うおおお!』

ドン!ドン!

はまじ『うぁああ!』

山根『ちっ左手に当たっただけか』

まる子『はまじ!』


はまじ『負けねぇ!お前だけは許せねぇ!』


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 18:59:52.45 ID:yW+pWEj5O
山根『命を粗末にしたがるなよ。』

ドン!ドン!

山根『全弾的中♪』

はまじ『っく!…っんあああ!』

山根『なんだと!?』

ダッダッダッ

はまじ『負けらんねんだよ!城ヶ崎さんはオレが守るんだ!』

はまじ『オレにはなぁ…オレにはなぁ…!命かけても果たしたい』

はまじ『夢があんだよお!!!!』

はまじ『うおおお!』


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 19:07:57.91 ID:yW+pWEj5O
ばしっ!!

はまじ『今だ城ヶ崎さん!アースジェットαを!』

城ヶ崎『うん!』

シュー!

山根『目が、目がぁああぁぁあ"!』

山根(目が見えない!失明してしまった…クソオっ!)

ドン!ドン!ドン!

まる子『うわあ!もうやめなよ山根!それ以上撃ったら…』

スッ

まる子『このナイフで刺すからね!』

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 19:10:04.49 ID:yW+pWEj5O
はまじ『やめろさくら!』

まる子『なんでさ、こいつのせいでみんなが危ないだよ、こいつさえいなくなれば!』

はまじ『こいつはオレがやる…さくらまで手を汚すことねぇよ。』

まる子『それじゃあはまじの手がよごれちまうよぉ…』

はまじ『オレの手はさぁ…すでに汚れちまってるんだよ。』

まる子『!』


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 19:13:31.54 ID:yW+pWEj5O
はまじ『さくら嘘ついてごめんな。オレ、ほんとは…武器使ってたんだ。』

まる子『…。』

まる子(やだよ…やだよ、聞きたくないよ…。嘘でもいいから綺麗なままでいてよ、良い友達でいさせてよぉ…)

はまじ『ダイナマイトもってたんだ。でも、最初ずっと一人ぼっちで怖くて怖くてさ…』

はまじ『冬田さん殺したのオレなんだ。』

まる子『!!』


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 19:20:18.72 ID:yW+pWEj5O

―冬田さん殺したのオレなんだ―

―冬田さん殺したのオレなんだ―

―冬田さん殺したのオレなんだ―

―冬田さん殺したのオレなんだ―

―オレなんだ―

―オレなんだ―

―オレなんだ―


まる子『ぅあああああ"―!』

まる子『ぁああ!ぁああ"あ"あ"あ"!』



49 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 19:30:53.48 ID:yW+pWEj5O
はまじ『城ヶ崎さんを守りたいんだよぉ…男はよぉ、一度決めたら貫き通さねぇといけねんだよ…』

ばしっ!

山根『ぐふぅっ!』

はまじ『一度恋をしたら…叶わねぇ恋でもぶつかってかねぇと面たたねんだよ…』

どごっ!

山根『くああっ!』

はまじ『不器用でも馬鹿でもよぉ…大切なもんがあるんだよ!命に変えられる確かなもんがあんだよ!!』


57 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 19:36:30.53 ID:yW+pWEj5O
山根『っつああああ!"』

ドン!

はまじ『ぐふあっ!』

山根(はぁ…はぁ…もう銃弾が…ない…腕もうごかない…く…そ…が)

はまじ『ぐ…ぅ…』

はまじ(あれ?力が…はいんねぇ…おいおいそりゃないだろ、あと少しなんだよ…動いてくれよ!)

はまじ『…ぉ…おおおっ』

城ヶ崎『はまじ君…』

はまじ(へへ…最後くらい城ヶ崎さんの笑った顔がみたくてな…いや、笑うわけねぇよな、はは…)


62 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 19:42:04.14 ID:yW+pWEj5O
はまじ(でもよ、ここで壊れたら男じゃねぇ…ここでかっこよく決めるのが男ってもんだろっ!命なんてくれてやる、一発だけでいいんだ、あと一発だけ…動いてくれええ!)


はまじ『…ぉ…ぉ…ぅおおおおおおお!!』

はまじ『さくら!ちゃんとじいちゃんに写真届けてくれよ!城ヶ崎さん!絶対死なないでくれよ!』

はまじ『山根!これで最後だ!!!』

はまじ『ぅおおおおおおおおおお!』

ザク

はまじ『っはぐぅあ!……』

はまじ『……さ、さく…ら?』

ザクッ

はまじ『!っぐはあぁ…』

ドサッ

まる子『…。』


73 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 20:00:23.21 ID:yW+pWEj5O
Part26

たまえ『外に出てだいぶ歩いたけど…』

たまえ『まるちゃんどこ…?』

たまえ『おーい、まるちゃーん!』

たまえ『やっぱしダメだよぉ…。』

たまえ『けどまだ時間はある…まるちゃんを探さなきゃ。止まってても始まらない。』

たまえ『行かなきゃ。』

キートン『ボロボロになってなお友に会いたいと願うたまえであった。』


76 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 20:03:34.34 ID:yW+pWEj5O
ヒデ爺『川、ですね。』

ヒデ爺『おや、お菓子のゴミ?ここでだれかいたみたいですね。それも大勢。』

ヒデ爺『このあたりを捜索しましょう。』

スタスタ

ヒデ爺『…鉛筆とノート?そして地面が赤く染まっています。血なまぐさい匂いが…』


77 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 20:04:36.42 ID:yW+pWEj5O
ヒデ爺『どれどれ、ノートに何か書いてますね…』

―小杉のおかげで領域の拡張範囲が計算できたよ。良いもうけものをしたね。―

―関口は簡単に騙せたよ筋金入りの馬鹿だね。たまえだったかな、ヤツを殺させよう。このクラスで一番仲が良いのはあの2人さ、さくらの悲しみに歪む顔が見たいよ。―

―先程密林の電波塔R-2付近で人影が見えた。追ってみたがなぜか逃げた。―


85 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 20:11:48.19 ID:yW+pWEj5O
―夜はみんなあまり動かないようだね。私も安心して脱出法を探れるよ、これは所詮子供だましのゲームさ。私が謎を解いてやるよ。―

―丘にあったおやつは杉山のものみたいだねぇ。食料はいただくよ。―



88 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 20:13:25.05 ID:yW+pWEj5O
―翌日になってちらほら遺体を見るようになったよ。そこには、決まって"のろ"という置き手紙があった。―

―先程林で遺体に紙を置いている人影をみつけた。私の存在に気付いたのかやはり逃げられたよ。―

―いろいろ探して考えたよ。結構分かってきたよ。今考えても我ながら笑いをこらえるのがやっとだよ。―


89 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 20:17:19.19 ID:yW+pWEj5O
ヒデ爺『おや、最後の2ページは走り書きですね…何かあったのでしょうか…』

―まずい今ヤツに食われている、書き記さなければ、生きた証を。―

―最後の三人 開 北 0の領域 地図 連動 死亡者 暗がりの奥の黒い扉―

ヒデ爺『何の事だかさっぱりです…一応持っていきますかね。』




129 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 21:41:24.50 ID:yW+pWEj5O
?『うぅ…まだ頭がクラクラするわい…いたたた…』

?『一人は心細いのお…ヒデ爺さん…まるこぉ…』

?『あぁこれからワシはどうすればいいんじゃ…トホホ』

トボトボ



142 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 21:49:46.30 ID:yW+pWEj5O
花輪『やっぱしだ!』

花輪『地図は動いている!』

花輪『縮尺が大きくなって地図の表示範囲が広くなっている』

花輪『今まで地図なんてほとんどみてないし一回の縮尺の変化は小さいから気付かなかったよ…』

花輪『地図に新しくR-1地点が現れたな…一体どういう仕組みなんだい?』



143 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 21:50:57.28 ID:yW+pWEj5O
キートン『ますます謎が深まる中、まる子達の運命やいかに。』

キートン『終半へ続く』


147 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 22:01:02.55 ID:yW+pWEj5O
Part27

ドゴーーン!

大野『今の音は!?』

笹山『杉山君のいた方よ!』

大野『あいつまさか!』

大野『行こう!杉山の所へ!』



148 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 22:01:41.95 ID:yW+pWEj5O
後半×
終半○

149 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 22:02:01.11 ID:yW+pWEj5O
サッサッサッ

大野(馬鹿野郎…!馬鹿野郎…!)

笹山『ちょっと…大野君速いよ…』

大野『わりぃ、足が止まらないんだ。』

大野『もうすぐだ!』
サッサッサッサッ

大野『…………杉山。』



150 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 22:02:48.48 ID:yW+pWEj5O
大野『うぅああああああ"あ"!ぅうぅ…あああ!』

笹山『あの黒い塊が…杉山くんなの……』

大野『ああ…杉山…!杉山…!す"ぎやま"ぁぁ…!!!!』

笹山『…こんなになるまで…頑張ったんだね…』

大野『そのボール…持って帰って来るって…言ったよなぁ…。』

笹山『大野君…』

大野『ごめんな…!ごめんな"ぁ…っ!!』


156 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 22:17:53.89 ID:yW+pWEj5O
大野『人一倍運動神経よくて、強がりで、そのくせ馬鹿正直のお人好しで、何やってもオレより出来て。スゴイ無鉄砲だけど…すげぇ羨ましくて…』

笹山『…ぐすん』

大野『なのに気がついたら、もう跡形もなくて…オレなんにもしてやれなくて…』

笹山『…』


159 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 22:21:28.24 ID:yW+pWEj5O
ぎゅ

大野『…笹山さん?』

笹山『ごめんね…抱いてあげる事くらいしかできなくて…』

大野『なんで謝るんだよ…嬉しくてたまんねぇよ。』

笹山『ほんと?大野君の悲しみは抱き締めてあげられないかもしれないけど…大野君なら抱き締められるから。』

大野『ありがとう笹山さん、オレは幸せだ。』


160 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 22:22:01.65 ID:yW+pWEj5O
笹山『やだ///幸せだなんて…///』

笹山(藤木君の時とは違う、すごく暖かくて、優しい温もり。大野君の体温。)

笹山『幸せってね、不幸を味わった人にしかわからない感覚なんだって、お母さんがいってたわ。』

大野『そのとおりかもな…』

大野(杉山…お前はここまで考えて…命を捨て売ってまでオレに幸せを与えてくれたのか…)


163 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 22:23:17.55 ID:yW+pWEj5O
大野『…グスン…ははっ、オレは幸せ者だな。』

笹山『泣かないの、ほらあたしの武器の支給品のハンカチ!涙拭いてあげるから。』

大野『ありがとう…笹山さん。』

キートン『深くだきしめあった2人。だが、不吉は忘れた頃にやってくるのだ。』

山田『み"づげだじょー。』


174 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 22:28:50.78 ID:yW+pWEj5O
大野『山田!?』

笹山『山田君!?』

大野『あいつは笹山さんの知ってる山田じゃねぇ!逃げるぞ!』

笹山『う、うん!』

山田『逃がさな"いじょ!』


178 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 22:31:32.46 ID:yW+pWEj5O
大野『早くっ!』

笹山『うん!』

サッサッ!

ドタ!

笹山『きゃあ!…いたたた…ころんじゃった』

大野『笹山さん!危なぁあああ"い!』

ブオオオン!

ドサッ


182 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 22:40:09.87 ID:yW+pWEj5O
山田『あばば!首が真っ二つだじょ!』

大野『笹山さぁあああああああん!』

山田『お"お"の"~』

大野『許せねぇ!』

サッサッサッ

ばしっ!

大野『入ったぜ!』


185 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 22:41:04.03 ID:yW+pWEj5O
山田『あはは!痒いじょ!』

大野『何!?』

山田『いただきま"す"じょ!』

ガブッ

大野『あああああ!』

ガリッガリッ

大野『っつ!あああああ!ああああああ"!』

ガリッガリッガリッガリッ

大野『…』

192 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 22:44:50.31 ID:yW+pWEj5O
大野(わりぃ杉山…約束守れそうにないや。)

大野(もうすぐそっちへ行くぜ、また会えるな。今度は笹山さんも入って三人だな。はははは。)

大野(未練だらけだぜ、さくら…必ず生き残れよ。じゃあな…。)

ガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッ

199 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 22:50:03.36 ID:yW+pWEj5O
Part28

―冬田さん殺したのオレなんだ―

―美味い"じょガリッガリッ―

―写真届けてくれよ―

―撃つぞ!―

―やめろさくら!―

―つぎはお前だ―



202 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 22:52:28.52 ID:yW+pWEj5O
まる子『…。』

山根『どうした!?何が起こった!?』

ザク!

山根『あ"あ"あ"!』

まる子『…。』

城ヶ崎『きゃあああ!』

城ヶ崎『さくらさん!貴方自分がしてること分かってるの!?』



210 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 22:56:40.04 ID:yW+pWEj5O
まる子『あはははwwwうるさいなぁwwwみんな裏切り者だよwwww』

城ヶ崎『!?』

まる子『だって結局人殺しちゃうんじゃん!wwww』

まる子『みんな自分が大事なのさwwwあばばばww』

城ヶ崎(さくらさん、あまりの恐怖と絶望感で壊れちゃったの…?)


222 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 23:00:42.82 ID:yW+pWEj5O
まる子『ほらwww刃物が見えるかいwwwwキレイでしょうwww』

城ヶ崎『いやあ!』

ズタ!

城ヶ崎(やだ!痛くて足が動かない!)

まる子『さよならだよ。けっwけっwけっw』

ざしゅ

城ヶ崎『…あ…ぁ…』

城ヶ崎『…』

まる子『あらやだねwww死んじゃったよwwあははははははwwwwwWWW』



225 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/26(金) 23:02:16.70 ID:yW+pWEj5O
まる子『あたしゃまだ殺したりないよ。』

キートン『殺意が花開く時、悪魔の果実が実ろうとしていた。』




今日はここまで

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2008/09/27 00:41
まるこ発狂ktkr
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