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2024年12月
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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日:2008/09/23(火) 13:55:14.73 ID:yRROOj+z0


つかさ「まさか、本当に死んじゃうなんて…」

つかさ「ケンカで少し小突いただけじゃん…」

つかさ「と、とにかくここに置いてちゃ誰かに見つかるし…」

つかさ「家のみんなが居ない内に、どこかに隠さなくちゃ…!!」



以下、残酷なつかさの物語



つかさ「とりあえず、ゆきちゃんに相談して手伝ってもらおう…」


ピポパポパ……プルルルルルル ガチャ!

みゆき『もしもし、高良です』

つかさ「ああ、ゆきちゃん!!助けてぇーーーー!!」

みゆき『…ど、どうしたんですか??つかささん!? 冷静に!何があったんですか??』

つかさ「私、お姉ちゃん殺しちゃったぁ~!!」

みゆき『えええええええ!?ついにやらかしてしまったんですか??』

つかさ「うん……。このままじゃ、私………どうにかしてぇ~!」

みゆき『と、とにかく、今からつかささんの家に向かいます…。平気ですか??」

つかさ「うん!早く来てぇ~!!家族のみんなが帰ってきちゃう!!!」

みゆき『わかりました!迅速で!ですから、そこを動かないでくださいね!!』


プツッ!  ツーッ…ツーッ…ツーッ…

つかさ「………ふう、やっぱ困ったときはゆきちゃんだね……」

つかさ「私だって卒業したいもん………」



つかさ「と、とにかく、もしいきなりまつりお姉ちゃん達が帰ってきたら、いけないから…」

つかさ「お姉ちゃんの死体を私の部屋に……」






つかさ「………あれ??お姉ちゃんの死体が………ここに………あったのに………」

つかさ「………ない………」

???「ううううぅぅぅぅ……………うう………うう………」

つかさ「……!?」




聞き覚えのある唸り声で、私は音源である部屋の後側を振り向きました。




かがみ「………うううう………ううぅ……イタタ………」

つかさ「……ハッ!!………お姉ちゃん………」

つかさ「………生きてたの……??」


かがみ「……イタタタ………なによぉ………頭が………頭が………イテ…………」

つかさ(マズイ………これからゆきちゃんが来る………)

つかさ(それに………お姉ちゃんだって意識を失ったとは言え………)

つかさ(私がさっきそれなりに強くお姉ちゃんを木刀で殴ったことだって……)

つかさ(きっと、覚えている………それがお姉ちゃんの口から……お母さんに喋られたら……)

つかさ(私は………私は………私はああああああああああああああああ!!!!)





お姉ちゃんの予想外の生存に気が動転していた私は、近くにあったさっきの木刀を急いで手に持ちました。
そして、気付いたら頭を抑えながら唸っているお姉ちゃんの頭に木刀を思いっきり振りかぶっていたのです…。





つかさ「そんなのいやだあああああああああああああああぁぁぁ!!!!」

ブゥン…!!   ドガッ!!!!

かがみ「……うがぁっ!!」


ドカッ!! ドカッ!! ドカッ!! ドカッ!!

つかさ「…………ハア…………ハア…………ハア…………ハア…………」

つかさ「…………あっ!!………思わず5回も殴っちゃった………!?」

つかさ「私の部屋…………少し、血だらけ……………」

つかさ「……………き、きゃあああああああああああああああああ!!!」

つかさ「ぞ、雑巾!!………雑巾!!早く拭かなくちゃ!!」

つかさ「ゆきちゃん!早く来てぇ!!本当に殺しちゃったよぉ~~~~!!!」




そう、1回殴られたお姉ちゃんは這いつくばりながら私の部屋に怯えながら逃げて行ったのでした。
自分でもやめるチャンスは幾らでもあったのに……私は……逃げたその後も………4回も……。4回も……!





つかさ「うわあああああああ、雑巾!!雑巾どこぉ!!??」

つかさ「焦ってると本当に見つからないよぉ……!!」

つかさ「確かこの辺に………うわあ、ない!!……どこおぉ!?」

ピンポ~ン

つかさ「………ハッ!!……………誰かキタ……………………」

つかさ「ユキチャン………ダヨネ…………?」




つかさ「こんな血だらけの服を……ゆきちゃん以外の人に見られたら………」

つかさ「ま、まずは、インターフォンで出る前に、のぞき穴から確認してみよう………」

つかさ「それなら大丈夫だよね………」 

つかさ「・・・・」

つかさ「ふう~、良かったぁ、ゆきちゃんだぁ~…」

つかさ「今開けるね!ゆきちゃあん」

ガチャ!

みゆき「おじゃまし………わあああああぁぁ!! つ、つ、つかささん!! この服!??」

つかさ「………だからさ………さっきも言ったじゃあん………ヤッチャッタッテ………」


つかさ「………この部屋だよ、ゆきちゃん。………言っておくけど………酷いよ………」

みゆき「………そうですか。それでは覚悟を決めて………」


ガチャ!

みゆき「………ウッ!!………これは酷い!!………軽く血溜まりができているじゃないですか!?」

つかさ「………5階も殴っちゃったからねぇ………。やっぱマズかったかな……」

みゆき「5回!?? その木刀でですか?? 殴りすぎですよ!!」

みゆき「1回だけなら傷害致死で済ませられたかもしれませんのに…」

つかさ「これじゃ、立派な殺人だね………えへへ」

みゆき「とにかく、この血を早く消さなければいけません!」

みゆき「こんなこともあろうかと、向かうついでにスーパーで雑巾と大きなビニール袋を買ってきました」

みゆき「この雑巾で部屋のかがみさんの血を拭いて、つかささんの血の付いた服をこのビニール袋に入れ早く処分しましょう!」

みゆき「話はそれからで…」

つかさ「うん!ありがとう。やっぱりゆきちゃんは頼りになるなぁー…」



みゆき「……………」 フキフキフキ フキフキフキ

つかさ「……………」 フキフキフキ フキフキフキ

みゆき「………ふう、こっちは大体終わりましたよ、つかささん」

つかさ「ふー、こっちもだよ………ゆきちゃん」

みゆき「しかし、さすがにカーペットはシミになっていて無理そうですね…」

つかさ「じゃあ、一旦クローゼットにしまっちゃうね」

みゆき「他にも壁などに少しずつ血痕が残っているみたいですね…」

みゆき「とりあえずポスターなどを貼ってごまかしておくのが得策でしょう」

つかさ「わかったよ」

みゆき「しかし、それだけではいつかすぐに気付かれそうなので、早めに完全な処理を施すのをお勧めします」

つかさ「うん!………でも、大丈夫だよ。ゆきちゃんが味方だから気付かれないって………」

みゆき「後はその血だらけの服を急いで、脱いでこのビニール袋へ」

みゆき「そしたらすぐに浴場のシャワーでかがみさんの返り血を洗ってください!」

つかさ「はぁ~い」


つかさ「なんかゆきちゃんが来たら………少し安心しちゃった………」







みゆき「さて………間に合わせの偽装工作ぐらいでしたら、これで完了しましたね………」

つかさ「うん!!全部、ゆきちゃんのおかげだよ!!本当にありがとう!!」

みゆき「例には及びません…。困ったときはお互い様です。……しかし、一つだけ問題が……」

つかさ「お姉ちゃんの死体だね……」

みゆき「……はい。どこにどのように隠蔽すればいいのやら……」

みゆき「そもそも隠す前に、つかささんのご家族になんと言えば……」

つかさ「だよねぇ~。さすがのゆきちゃんでもすぐに浮かばないよね…」

みゆき「ご期待に添えずスミマセン…。さっきから作業をしながら、このことばかり考えていたのですが…」

つかさ「ううん、気にしないでぇー。ゆきちゃんには本当に感謝してるよぉ」

つかさ「それに、これから二人でゆっくり考えればいいよぉ! みんなはまだ夜にならないと帰って来ないはずだし…」

つかさ(………………………ゆっくりでいいんだよ………………………)

つかさ(…………ゆきちゃんには、もっと、もおおぉっと…………働いてもらうんだしね…………えへ)




つかさ「…………よし、言われたとおりにブルーシートでお姉ちゃんを包んだよ、ゆきちゃん」

みゆき「そしたら………クローゼットはまだ空いてますか??」

つかさ「う~んとぉ………なんとか押し込めば入れそう!」

つかさ「よいしょぉ………よいしょおおぉぉ!!っと……」

みゆき「あ、入ったみたいですね…。良かったです…」

みゆき「それにしても、つかささんの家にブルーシートがあったのは幸いでした…」

つかさ「うん! 神社の行事とかでよく使うからね」

つかさ「備えあれば憂いなしだねぇ!」

みゆき「……ですね。とにかくこれで、一安心です!」

みゆき「あとはちゃんとした死体の隠し場所を真剣に考えて、急いでそこに移さなければなりません……」

つかさ「うーーーん……………」

みゆき「…あっ、その前につかささん。こんな惨事になってしまった理由というものを、お聞かせ願えませんでしょうか…??」



みゆき「……ポッ、ポッキーですかぁ……???」

つかさ「うん…。えへへ。私が間違えてお姉ちゃんのポッキー食べちゃったんだぁ~…」

つかさ「それに気付いたお姉ちゃんが………駆け寄ってきて………」

つかさ「ごまかそうと私がとぼけてたら………怒っちゃって………ちょっとしたケンカにぃ………」

つかさ「それでこうなっちゃったのかな………えへ…えへへ……」

みゆき「………うぅ。世の中、このような些細なことで……殺人に発展してしまうものなんですね………」

みゆき「私も以後気をつけなければ………」

つかさ「ゆきちゃんは大丈夫だよ。かしこいから!」


みゆき「……………あ!!!」

つかさ「どうしたの、ゆきちゃん??何か閃いたの??」

みゆき「黒井先生がいました!!」

みゆき「黒井先生に運転手を買ってもらい、どこか遠くの山にこのかがみさんの死体を…」

つかさ「…………埋メチャウンダネ???」

みゆき「はい…。今日は休日です。きっと、黒井先生は暇を持て余しているはずです…」

みゆき「ハイキングに行きたいなどの適当な口述を作れば………きっと先生は連れて行ってくれるはずです………」

つかさ「……………あは、あはははははは!! グッドアイディアだよ!!ゆきちゃん…!!」

つかさ「ゆきちゃん、だあいすきぃー…………」





ななこ「えええっと、ああ、おったおった!」
パッ パー! パー! パー!

つかさ「…あ!!先生!!こっちでぇす!!」

みゆき「わざわざスミマセン…。休日に私達生徒の為にご足労していただき…」

ななこ「フン、どうせウチが暇やからと思って、誘ったんやろ?? 確信犯どもめぇ!」

つかさ「えへへ……そんなことありませんよぉー………」

ななこ「ん、なんや??お前らだけか?? いつものメンバーやったら柊の姉と泉がおらへんなぁ…」

みゆき「…あ…あああ!!あ、あの二人には今日は内緒にしてるんです……」

つかさ「さ、山菜とか採ってお土産にして、驚かせようと思ってぇ~……」

ななこ「ほおお~、お前らもクサいことしよるなぁ~!」

ななこ「まあ、とにかく乗れやぁ!」


ななこ「……おい、なんや??その大きな青い包みはぁ??」

つかさ「ああ、ええっとこれはぁ~……」

ななこ「それもウチの車に担ぎ込むつもりかあ??」

みゆき「こ、これはタイムカプセルです!ハイキングのついでに埋めようとぉ~」

ななこ「……なるほどなぁ~、それにしてもごっつでかいカプセルやわぁ…」

つかさ「それだけ、私とゆきちゃんの関係が大きいんですよぉー……」

ななこ「…っつうことは、コレお前らだけのタイムカプセルかあ??」

ななこ「そやったら泉とかのを入れると、この車ぐらいの大きさになりそうやなぁ、アハハハハハ!」

みゆき「そ、そうですねぇ……オホホホホ」

つかさ「あ…あははははは。……じゃ、じゃあタイムカプセルは積んだし、ハイキングにさあ行こおおう…!!」

ななこ「了解や!!ああ、お前らシートベルトしときぃな!」



車の中



つかさ「……………ゆきちゃん……………臭わないかな……………死体……………」

みゆき「…………きっと、大丈夫なはずです…………かがみさんの方も…………ある程度洗いましたから…………」

ななこ「なんや、お前ら??後ろの席でヒソヒソ話して………」

みゆき「あ!?いえ!!」

ななこ「後ろの方でボソボソ聞こえて、えらい気分悪いわ!やめい!」

つかさ「は、はぁーーーい………」

ななこ「なぁんや今日のお前らは、おかしいわなぁ……」

つかさ「は、は、早くつかないかなぁ~、大高山ぁ~……♪」

みゆき「本当に楽しみですねぇー………」



―埼玉県・大高山―



ななこ「さあ、着いたでぇー、二人ともぉ」

つかさ「本当だぁー、じゃあ車から降りよう、ゆきちゃん!」

みゆき「つかささん!その前に………アレです!アレです!」

つかさ「………ああ、そうだったね……まず、アレを降ろさなきゃねー……」

みゆき「では、つかささんそっちの端の方を持っててください。私は片方の方を持ちますから…」

つかさ「わかったよ。……それぇ!……わあああ、やっぱりまだ重いままだぁ………お姉ちゃんもっと痩せておいてよぉー…………」

ななこ「ん??着いた早々もう埋めるのかぁ??タイムカプセル。どれ、ウチも運ぶの手伝ってやるさかい!」

みゆき「あああ!!いいんです!!いいんです!! 私達のタイムカプセルは私達の力だけで埋めたいですから!!」

つかさ「うん、うん…! そう、そう…!」

ななこ「…そんなもんかいな?」


みゆき「土も柔らかそうですし………この辺でいいでしょうか?」

つかさ「…そだね。じゃあ、降ろすね」

ドサッ!

みゆき「では、つかささん…。シャベルを持ってください。黒井先生も…」

ななこ「なんや??運ぶのは自分と力とか言いよって、掘る作業はウチにもやらせんのか??」

つかさ「それはそれ、これはこれですよ、黒井先生ぇ~…」

ななこ「…ふう、まあしゃあないわな~。ウチもまだ若いんやし、いっちょやってやるかー!」

みゆき「その息ですよ!黒井先生!」

ヒソヒソ…
つかさ「………ゆきちゃん………力仕事にぴったりの人が見つかって…………良かったねぇー………えへ」

ヒソヒソ…
みゆき「………ですね…………運転もできて………まさに最高の人材を抜粋したものです…………」



ザック! ザック! ザック! ザック!

ななこ「……ふうーー、ここまで掘ればももいいやろぉ!」

みゆき「あああ、まだもう少し掘っていただけませんか??」

ななこ「なんや、もっと深くかぁ?? 掘りすぎると、掘り返すときに苦労するでぇ??」

つかさ「いいんです……誰にも見られたくないし……」

つかさ「それに…………もう掘り返すことなんて………アリマセンカラァ………」

ななこ「んん??何か言ったかぁ、柊??」

つかさ「…ああ、いや、何でもないんですぅ!! それより暗くなる前に、みんなで掘ろう!!」

みゆき「そうですね!後もう少しです!先生」

ななこ「よっしゃ!」



ザック! ザック! ザック! ザック!
ザック! ザック! ザック! ザック!



ななこ「…………ふーう!これでいいやろ??もうクタクタやぁ~………」

つかさ「わああ、コレだけ大きい穴を掘れば、もう誰にも見つからないね~、ゆきちゃん!」

みゆき「そうですね!ありがとうございます、黒井先生!これも先生のお力添えのおかげです」

ななこ「いいんや!いいんや! なんだかんだウチも子供のときみたいに楽しめたしなぁ~!」

つかさ「それじゃあ、ゆきちゃん、さっそくこの穴にカプセル埋めよう!」

みゆき「はい。善は急がなければいけませんね」

ななこ「…………ちょお待てや。ウチにもそのタイムカプセル……少しだけ拝ませろっ!」

つかさ「…え!?……だ、だ、ダメですよぉー!!私達のタイムカプセルなんですからぁ!!」

みゆき「そ、そ、そうです!!いくら先生の願望でもそれだけは……!!」

ななこ「ケチケチすんなやぁ~!減るもんやないし、穴掘るの手伝ったやから~!」

ななこ「ホレホレ!!」

みゆき「わあああ、ダメです!!先生!!」

パラ…

ななこ「………へ………ぬ、ぬ、ぬわああああああああぁぁぁぁぁ!!!! なんなんやコレはぁ!??」

つかさ「………っ!!」


ななこ「お、おまえら…………?」

つかさ「……………だから見ちゃダメって言ったのに~……えへへ」

みゆき「大人なのに言いつけを守らないなんて……悪い人ですね、黒井先生………」

ななこ「ちょお、お前ら!?手に持ってるシャベル置けっ!!何する気やぁ!??」

つかさ「せんせぇーい………今日はお疲れ様でしたぁ~…………」
ブウゥゥゥゥン…

みゆき「続きは上の方で………お休みになってください…………」
ブウゥゥゥゥン…

ななこ「おい、お前ら!?? ウチは先生やで!?? マジで悪ふざけはやめぃ!!!!」

ななこ「シャベル下ろせ!!! おいっ…!!!!!??」



バキッ!!!!!!!!







みゆき「誤算でしたね……。まさかもう一体埋めなければいけなくなるなんて…」

つかさ「うん……。それに大人だから結構幅取るねぇ~……」

みゆき「もう少し深さに余裕がある状態で、かがみさんの死体を埋めるつもりでしたが…」

つかさ「なんか、ぴったりって感じになっちゃったね~………」

みゆき「もう仕方ありません…。これ以上掘っていては完全に日が暮れてしまいます…」

みゆき「とりあえずこのまま二体を入れて、土を被せましょう……」

つかさ「………そだねぇ。一応隠れてるんだし、多分バレないよねぇー」

みゆき「ああ、つかささん!黒井先生を埋める前にポケットにある財布を盗っておいてください…」

みゆき「このままでは帰れませんので、タクシー代に当てたいんです…」

つかさ「…そっか、そうだったね。さすがゆきちゃん色々気付くね!」

みゆき「後、念のため車のキーもお願いします…」

つかさ「了解!」



バサッ!! バサッ!! バサッ!! バサッ!!
パン、パン、パン!

みゆき「こんなもんでしょうかね?」

つかさ「おおお、なんだかんだ言って、すっかり埋まっちゃったね~」

みゆき「後は適当に落ち葉をまぶすだけです」

パラパラパラパラ~

みゆき「…………これで、今日の仕事は終わりです……………」

つかさ「わはーーー、ゆきちゃん本当にありがとう!!!すっごい助かったよ!!!」

みゆき「つかささんも、できるだけこれからこのような問題を起こさないようにお願いしますね」


つかさ「うん、わかったよ!」

みゆき「では、今日のことはつかささんと私だけの秘密ということで…」

みゆき「絶対に他言無用ですよ」

つかさ「もちろんだよ、私のことなんだし」

みゆき「残るは……消えたかがみさんをどうご家族に説明するかですけど……」

つかさ「タクシー拾ってから考えよぅ。ね?」






みゆき「かがみさんと仲の良い日下部さんの家にお泊りに行ったということは…?」

つかさ「あ、それ、いいねぇー。明日はそのまま日下部さんの家から学校に行くってことにしようっと…」

みゆき「かがみさんの担任の桜庭先生には、つかささんの口から風邪だから休みましたなどの事を言えば済みそうですね」

つかさ「まあ、その後のことは、あさっての国民の祝日にでも考えよう…」

つかさ「もちろん、その時はゆきちゃんも付き合ってくれるよねぇ………??」

みゆき「………ええ、まあ」

つかさ「だよねぇ~………。エヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ…………」

みゆき「つかささん……。タクシーの中です……。そんな笑い方は控えたほうがよろしいですよ…??」

つかさ「ゴメンゴメン…。エヘヘ」




―翌朝―



つかさ「こなちゃーん、おはよー」

こなた「Ohー、おはようつかさぁ~。あれかがみは??」

つかさ「なんかお姉ちゃんまた風邪ひいちゃったみたいでー…」

こなた「またぁ?? よくひくねえー」

つかさ「それだけお姉ちゃんが頭いいのかもね~」

こなた「悔しいけど、そうかもねぇ~、あはは」

こなた「じゃあ、帰りにまたお見舞いでも行ってやるかなぁ~…」

つかさ「…ええ?? それはやめたほうがいいよ!!」

こなた「ん? なんでぇ~??」

つかさ「……ホラ、こなちゃんに熱移っちゃうじゃない……??」

こなた「大丈夫だって、アタシ免疫強いし、バカだしねえぇ~……AHAHAHA!」

つかさ「うぅー…………」






―教室―



ひかる「オーッス!出席取るから座れお前らー」

ザワ………ザワ………

こなた「あれ? 桜庭先生だ…。黒井先生は??」

ひかる「黒井先生と連絡が取れないんだよ。まあ多分自宅で寝てるか、なんかだと思うんだがなー」

こなた「へえー、まあありえる話ですね。先生たまに遅れてくるからネー」

つかさ「そだねー……………」

みゆき「そ、そうですねー………」

ひかる「そんな訳で今日は私がお前らを受け持つことになったから、よろしくな」

ひかる「それと柊!!」

つかさ「……!!!?? ひゃい!?」

ひかる「さっき自分のクラスに行ったんだが、お前の姉が居なかったんだ。どうしたんだ?」

つかさ「お、お、お姉ちゃんなら今朝風邪で休むって言ってましたぁー………」

ひかる「なんだ、そうか。今度から自分で連絡ぐらいさせろよー」

つかさ「は、はーい…………ふう」




昼休み




つかさ「こなちゃーん、ゆきちゃん、お昼食べよーう」

みゆき「はい」

こなた「ほーい!」

つかさ「じゃあ、席くっ付けるねぇ~」


こなた「それにしても、昼にかがみが居ないと何か静かだね~」

つかさ「う、うん……そうかも」

みゆき「風邪……早く良くなるといいですねー」

こなた「そういえば、昨夜かがみにメールしたんだけど、珍しく返信なかったなぁ~。昨夜はもう寝込んでたの?」

つかさ「う、うん……そうみたい」

こなた「そっかぁ。宿題見せてってメールだったんだけど、じゃあ今日お見舞いのついでに見せてもらうかなぁ~」

バンッ!!!!!!!

つかさ「こなちゃああん!!!!!!! さっきからお姉ちゃん、お姉ちゃんっていい加減にしてよっ!!!!!!!」


ザワ………ザワ………  ザワ………ザワ……… ザワ………ザワ………


こなた「……………つかさ??………どしたの、机叩いて………声も荒げちゃって………」

みゆき「…………つ、つかささん! ど、どうしたんですか??みんなが見てますよ…」

つかさ「…………ハア…………ハア……………あははー、ゴメンネェ~!!」



屋上にて



みゆき「えええええ…??泉さんを殺す!??」

つかさ「…………うん」

みゆき「…な、何言ってるんですか、つかささん!?」

つかさ「だってぇ、こなちゃん今日ウチに来るって言うんだよー!!」

つかさ「それに、仮に今日断ってもまたいつか来るだろうし…!!!」

つかさ「お姉ちゃんのことを誰かから聞き出そうとするかもっ…!!!!」

みゆき「落ち着いてください、つかささん!!これ以上死体の山を作ってどうするんですか??」

つかさ「……それは………………そうだよねぇ…………」

みゆき「いいですか?? 私達はもう人を二人殺したんですよ…」

みゆき「少し都合が悪いからといって、そう幾度も人を殺めてはいけませんよ…。これ以上…」

つかさ「………………」

みゆき「泉さんのことは私が何とかしますから…。どうか早まらないで……落ち着いて……」

つかさ「わかったよ……ありがとうゆきちゃん……」

みゆき「さあ、昼休みも終わります…。屋上に居るなんて不自然なので、早く教室へ戻りましょう…」



教室



みゆき「泉さん。今日は私の家にいらしませんか?」

こなた「え?みゆきさんち?」

みゆき「はい。さっき泉さんの口から宿題という言葉を小耳に挟んだもので…」

こなた「宿題?」

みゆき「ええ、まだ終わっていらっしゃらないようなので、私の宿題をうつしになんていかがでしょう??」

こなた「マジでぇ!? まさかみゆきさんの方からそんな申し出が来るとは…」

みゆき「たまにでしたら、罰は当たらないと思いますよ」

こなた「そっかー。じゃあ、お言葉に甘えて、行かせてもらおうかなー」

つかさ「そうしなよー、こなちゃん!お姉ちゃんにはこなちゃんが心配してたよって、伝えておくからさぁー」

こなた「……わかったぁ。じゃあ、かがみのお見舞いは後日改めて行くよー」

つかさ「来なくていいよ」

こなた「へ…??」

つかさ「ああ、うん、じゃあまた今度ね。二人とも~」

みゆき「はい。つかささんもお気をつけてぇー…」


下校中


パラパラパラ…

つかさ「ああ、雨が降ってきた…。レインコート着なくちゃ…」





つかさ「ふう、やっと家が見えてきたよ…。今日は自分の部屋で明日からのことをどうするか、じっくり考えなくちゃ…」

つかさ「…………アレ? 私の家の前に誰か傘さして立ってる………同じ学校の制服?……まさか……まさか……」

みさお「…ん? お、柊の妹じゃねーか!」

つかさ「日下部…………さん…………」

みさお「丁度良かったぜ!今日オメェの姉が学校休んだから見舞いに来たんだぁ!」

つかさ「……そ、それは……いらっしゃい……」

みさお「果物も持ってきたんだぜっ!」

つかさ(そういえば…………いたね…………こんな人が…………)

つかさ(………………ううううううう…………ううううううう…………!)

つかさ(…………せっかくこなちゃんを追い払えたのにぃ……!!)

つかさ(これ以上私を悩ませないでよおおおおおおっ…!!!!)


つかさ(…………待って………………この人が死んでも…………誰も私を…………疑ったり…………
シナイヨネェ?????)

みさお「今、呼び鈴鳴らすところだったんだぁ、入っていいかあ?」

つかさ「…あ、ちょっと待ってください」

みさお「んん…? どうしたぁ??」

ゴソゴソ…

つかさ「確か、筆箱にー………………ああ、あったあったぁ~…………」

つかさ「ねえ、日下部さぁん…。果物と傘持ったままでいいですから……上向いてくれませんかぁ……???」

みさお「上?? なんでだ?? 上には雨粒しかねえぞ??」

つかさ「お願いしますよぉ~…………」

みさお「なんかよくわからねえけど……仕方ねえなー。………こうかぁ?」 
グイッ!
……スパーーーーーーッ!!!


みさお「…!?? ヴぁああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ………ぁ……ぁぁ……!!!!!!」

ピューーーーーーーーーーーーーー!!ビチャビチャビチャビチャ!! ポトッ… ポトッ… 
ドサッ!!

つかさ「…………わあぁー、カッターってよく切れるなぁ~……へへ……お姉ちゃんの時より血の量が凄いやぁ~……」

つかさ「首斬ったから……当然だよねぇ……へへ……レインコート着ててよかったよおぉ~…………」

つかさ「日下部さんの…………血の雨だぁ…………へへ………へへ………エヘエヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ……!!!!」

つかさ「はあ、最近ブルーシートの使用量が多くて、バレないかな……」

つかさ「地面に溜まった血はこの雨が洗い流してくれるよね……。多分」



急いで物置にあったブルーシートを取った私は、お姉ちゃんのときと同じ要領で
日下部さんを包み、そのまま近くの川まで引きずっていきました。
そして、雨が激しく振って増水している川に、血の付いたレインコートごと
日下部さんの遺体を放り込みました。
やはり傍にゆきちゃんがいないと、こういう突発的な犯行は私には難しいです。
大雨のせいで人通りが少なかったのか、誰にも見られていなかったのが
今の私にとって不幸中の幸いだったかもしれないです…。



つかさ「このことはゆきちゃんには黙っておこう……。また何か言われそうだしね……。」

つかさ「それにしても、これで3人も人殺しちゃった……。どうしよう……」

つかさ「まあ、今更焦っても仕方ないんだけどね…………」 

みき「本当に今日もかがみはお泊りなの??」

つかさ「そうだよぉ~…」

みき「あら? ちょっとつかさ。アナタの部屋のカーペットどうしたのよ?」

つかさ「模様替えしたんだよぉー…」

みき「それにアナタの部屋……くんくん……少しだけ変な臭いするわよ?」

つかさ「もう、あっち行ってぇー、お母さーん」
バタンッ!

つかさ「……ふう、やっぱりゆきちゃんが居ないと心細いなぁ~……」

つかさ「明日、すぐにゆきちゃんを呼ぼう」

つかさ「さすがに三日連続同じウソじゃ……バレちゃいそうだしね……」



―翌日―



みゆき「おじゃまします。つかささん」

つかさ「ああ、ゆきちゃん。よく来てくれたねー。ささ、あがってー」

みゆき「その前に、はいコレどうぞー」

つかさ「あ……果物」

みゆき「ハイ。あれからつかささんが一人で思い悩んでいるんではないかと思って…」

みゆき「つかささんの大好きなフルーツの詰め合わせを持ってまいりました」

みゆき「お気に召しませんでしたか??」

つかさ「う、ううん、ううん! ありがとう!!とっても美味しそうだね!!」

つかさ(うへぇー……昨日の日下部さんのこと思い出しちゃった……)

つかさ(日下部さんが持ってきた果物も……日下部さんの血で真っ赤になっちゃって……)

つかさ(仕方なくその果物も川に捨てたんだっけ…………)

つかさ「とにかく、私の部屋に行こう………………ちょっとだけ血の臭いが残ってるけど……いいかな?」

みゆき「…………はい」

つかさ「はあ…、どうしたらいいかなー…?」

つかさ「今のところは日下部さんの家にお泊り中ってことになってるんだけど…。いつまでもつかな…」



そもそも日下部さんは私が殺してしまいました。このウソは明らかにリスクが高くなっています。



みゆき「そうですねー。私の家に泊まっているということも、悪くありませんが」

みゆき「連日のお泊りには変わりありませんし、それ以前に私の家は東京です…」

みゆき「そんな遠方な所に無断でお泊りするとなると、つかささんのご両親が快く思わないのでは…」

つかさ「………………だよねぇー」

みゆき「…………つかささん。ことを荒立てたくない気持ちはわかりますが…」

みゆき「かがみさん失踪に気付かれるのは時間の問題です…。ここは諦めた方が…」

つかさ「…あ、諦めるってどういうこと??」

みゆき「つまり……かがみさんは一昨日から行方不明だったことを明かす訳ですから、当然警察が動き出すでしょうし…」

みゆき「黒井先生の失踪もそろそろ学校側が気付いている頃かも知れません…。そうなれば一昨日の山の前の駐車場に」

みゆき「置いたままの黒井先生の車も、すぐに警察の手に…」

つかさ「ゆきちゃん??何が言いたいの??」

みゆき「つ、つまり、その、最悪な場合は自首も考えたほうがいいと……」

つかさ「ジ・シュ!??」

つかさ「えへへ、ゆきちゃああん…………ここまでしといて…………それはないんじゃないかなあああああああぁぁ!!???」

ドン! ガラ! ガッシャン!!

みゆき「……つ、つかささん!? ご家族の方に聞こえます……どうか冷静に……つかささん!? つかささああん…!??」

ガッ!! ギュウウウゥゥゥゥ…!!!

みゆき「あぅ…!ぐぅ………うう………つ、つか……つかさ……さん………首がぁ………くるぅ…………」

つかさ「私だってまだ高校生なの……まだ捕まりたくないよ……もっと必死に考えてよおおぉ!!!!」

ガチャ!
みき「ちょっと、何??今の音??」

つかさ「…あ!?お母さん!!」

みき「……ちょ、ちょっと、つかさ!?何やってるの!!みゆきさんに馬乗りになって!!」

つかさ「あ、こ、これは……これはね……ええっと……」

みゆき「……ぅ……プロレス……ごっこです」

みき「プ、プロレス??」

つかさ「…あ、うん!この前女子プロレスを見て、ついヤりたくなっちゃって…」

みゆき「……しかし、つかささんは強くて全然敵いませんね……今もこうやって技をかけられて……。ううん、悔しいです…!」

みき「……へ、へえ、そうだったのぉ……。でもあまり家の中で暴れちゃ傷むから……この辺でやめときなさいよ、二人とも……」

つかさ「はーい!」

みゆき「ああ、後つかささんのお母さん!」

みき「あ、はい…」

みゆき「かがみさんのことでしたら、ご心配なく。日下部さんの家で元気でいますよ」

みゆき「どうも、学校の中間テストが近く、自宅だとにぎやかすぎて試験勉強に集中できないという理由で」

みゆき「日下部さんの家にお世話になって黙々と勉強しているみたいです。日下部さんもそのことに関して全然気にしていないとおっしゃっていましたので…」

みゆき「どうか、つかささんの言うことを信じて、しばらくかがみさんの勝手を許してあげてください」

みき「あ、はあ…。みゆきさんが言うのなら……ま、まあ、そうねぇー……」
 
みゆき「部外者の私がこんな差し出がましいことを頼んで、申し訳ありません…」

みゆき「ご理解、感謝いたします!」

バタンッ!!

みゆき「とりあえずは、こんなモノでいかがでしょう??」

つかさ「ありがとおお!! ゆきちゃん、だいすきいいいぃぃぃー!!!」

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噂のVIP天使
2008/09/28 07:36
大変だけど気長にがんばってくれー
噂のVIP天使
2009/07/03 17:37
黒いよ…。
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